和の学校仙台分校準備室「お茶を楽しむ会」
第62回例会のご報告
「お茶を楽しむ会」第62回例会が無事終了しましたのでそのご報告をいたします。
・ 平成24年9月2日(日)午後2時〜 ・ 場所 仙台市泉区紫山 仙台白百合学園高等学校 ・ 学園祭茶会 茶道部 |
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今年の仙台白百合学園高等学校学園祭のテーマは |
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■広間席 床 大徳寺芳春院 秋吉則州和尚筆 東籬佳秋色(とうりしゅうしょくよし) 東の垣根の下で菊を摘んでいると、遠く遥かな山の光景はもう夕暮れどき。 壁の色とお軸の風帯、天と地、一文字そして中廻しの色合いが溶け合って壁の向こうには広大な景色が広がります。 毎年、壁の色とお軸の色の組み合わせがとても楽しみなお席です。 |
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花 矢筈薄、吾亦紅、秋海棠 花入 萩 椿秀窯 |
御園棚の左右の正面に描かれているのは、煌々と輝く満月そして菊と秋草模様の素敵な絵が描かれています。 このお席のもう一つの楽しみは毎年この絵が変ることです。 ここに描かれた絵が、今年もお茶会のテーマなのではないでしょうか。 |
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釜 菊 浄清造 水指 瓢 結晶釉 純造 薄器 菊絵 中棗 良斎 造 茶杓 宗源和尚作 銘 佳日(よきひ) 茶碗 五節句絵 暁山造 蓋置 色絵三宝 徳泉造 建水 菊割 茂造 存在感のある水指は、まるで菊の花を散らしたような模様に驚かされます。 |
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御茶 芭蕉の白
芭蕉園詰 菓子 着せ綿 白松がモナカ本舗製 このままいただいてしまうのがもったいないくらいです。 |
浴衣を着た部員たちによって、一碗一碗に心を込め丁寧にお茶が点てられていきます。 お運びの部員の皆様方も礼儀正しく、席入されたお客様に対応されていました。 お菓子おいしゅうございました。 お茶とてもおいしゅうございました。 菊の花などを拝見することができ、このお席で一足先に秋を存分に楽しむことができたのです。 |
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■八畳間席 |
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花 槿、秋明菊 |
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お茶をいただいた後、部員の皆様や担当されている先生方にいろいろお伺いすることができました。 部員は約40名、二年生と一年生が大半をしめていて、三年生がリーダーとなりお世話役をすることになっているようです。 部活の目標をお聞きしてきました。 @ 靴と鞄ををきちんとそろえる こと (身だしなみ) A お金をかけずに人を幸せにする方法である 「笑顔」 でいること B 人と人との心を近づけあうごく普通の 「挨拶」 ができること C そして誰もが、部員の足りないところを即座に気が付いておぎないあえる チームワーク (仕え合い=しあわせ) 和室は多目的に使用されるため、部活の活動時間は火曜日が1時間半、木曜日は2時間だけという限られた時間の中での活動です。事前にお稽古の準備ができず、その都度のお稽古の準備になり更に部活時間は短くなるため、チームワークが良くなければ効率よくお稽古するのは苦労が多く大変です。 学校茶道 『 初級編 』 の教科書を求めていただいており、あわせてご家族の皆様方にも読んでいただくよう薦めていました。部員たちにとっては教科書、そしてお母さま方には楽しい読み物となっているようです。 その日の部活終了挨拶の時に 『 ことば 』 の唱和。 このような環境の中、部員全員が学園祭茶会に向け集中してお稽古に取り組まれました。 とても楽しくそしてお道具の組み合わせも素敵でおしゃれなお席でした。 部員の皆様方そして先生方もどうぞお疲れ残りませんように。 来年はどんなお席が私たちを待っているのか今から楽しみでございます。 風が変った今日9月2日。 席を後にして正門前に立つと吹く風はもう秋の風です。 (冨樫) |
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【例会参加者からの感想】 近くの学校でこのようなお席があるとは知りませんでした。 お客様も生徒さんたちのご家族の皆様や、学校の近くからこられた方々もたくさんいて、気軽にお茶を楽しむことができました。 お道具も秋らしいものばかりでとてもよかったです。 また来年も伺いたいと思います。(MA) |
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