和の学校仙台分校「お茶を楽しむ会」
第60回例会のご報告
「お茶を楽しむ会」第60回例会が無事終了しました。
そのご報告をいたします。
■日時 平成24年7月1日(日)午前8時〜午後3時 ■場所 輪王寺 半杓庵 ■主催 裏千家淡交会宮城支部 |
|
待合から見える庭園では、雨傘を持つ観光客が園内に吸い込まれていきます。 | |
廊下を挟んですぐ目の前に、蹲の大きな石がひときわ目を引きます。 |
|
■待合 |
|
■濃茶席 席主 小池 宗昌 氏 ・床 瑞巌老師筆 夏雲奇峰多 夏の雲は、変わった形の峰からたくさん湧き上がってくるというこの季節の佳趣を詠んだ美しい詩の一節。 中国の詩人、陶淵明「四時の詩」の中の句と小池先生に教えていただきました。 |
|
|
|
■薄茶席 席主 大沼 宗律 氏 ・床 蓮月尼短冊 湖上納涼 すずみ舟 よするかたゝの うら風ニ 月もゆらるゝ なみのうえかな 納涼船が寄せる琵琶湖大津の堅田の浦近く。 そこ吹く風に、湖面に映る月も波の上で揺れています。 |
|
花 |
|
釜 真形 風炉 朝鮮 水指 高取 四方管耳平 薄器 クリスタル棗 金銀流水蒔絵 茶杓 玄妙斎作 銘 清流 茶碗 粉引 替 安南 蓋置 竹一双の内 建水 淡々斎好口糸目 御茶 鵬雲斎大宗匠好 翠芳の白 井ヶ田園詰 菓子 夕涼み 売茶翁製 菓子器 竹組手付籠 水指は大きくたっぷりとしたもので、琵琶湖の水面を想像してしまいます 。点前座の近くに座らせていただいたこともあって、柄杓を水指に入れる度に湖面に広がる波紋にイメージを膨らませることができました。 |
|
【参加した会員の皆様からの感想】 お席では風、雲、水の滴りと流れ、そしてそれらの全てを受け入れてくれる雄大な琵琶湖にまで出会えて、大自然の中にいるような気持ちになることができました。 初めて駒呂の着物で伺いました。男であっても夏はやっぱりこの着物に限ります。 今回の例会は昨年の三月六日に開催しましたが、大震災後ご報告が出来なかったことや、今回釜をかけられたのが当時と同じ先生方であったこともあり、改めて開催しご報告させていただくものです。(冨樫) |
|