和の学校仙台分校「お茶を楽しむ会」
第55回例会のご報告
「お茶を楽しむ会」第55回例会が無事終了しました。
そのご報告をいたします。
■平成22年6月20日(日)午前10時00分〜 ■老野森1丁目1番1号 天心庵 天童市茶会 ■薄茶席 ■席主 裏千家 安孫子 宗愛 氏 |
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今回の例会は山形県天童市市民文化会館内にある茶室「天心庵」での例会です。 天童市茶会として毎月開催されているもので、お茶会の始まる時間から多くの市民の方々が席入されておりました。 |
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床 神波東嶽和尚筆 心静即身涼 心静かなれば即ち身涼し 心を静かに澄ませていれば、そのまま身も涼しくなるという。 我が心しづけき時は吹く風の身にはあらねど涼しかりけり 大江千里の和歌にもつながっている白楽天の詩の一節であろうか。 |
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花 花入 浅黄 旅枕 花入はとても清々しい浅黄色。 釉薬が全体に流れ明るく発色していて、まるでオーロラを見ているような幻想的な花入でした。 紫陽花もまた凛として咲き、心が洗われるような姿です。 |
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香合 いかだ いかだの近くからは、水の流れる音が聞こえてくるようなお香合でした。 |
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釜 遠山地紋 風炉 蒲池焼 水指 染付 薄器 折溜中棗 茶杓 井口海仙作 銘 無心 茶碗 大樋焼波の絵 替 仁清黒早苗蛍絵 蓋置 青竹 建水 萩焼 |
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茶 ゆずり葉昔 上林詰 |
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■広間席 ■席主 裏千家 鎌田 宗里 氏 |
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床 塩沢大定牧雲老師筆 白雲抱幽石 白雲幽石(ゆうせき)を抱く 深山峡谷に湧く入道雲。 その雲が、奥深い所の岩を覆い隠しているだけである。 眼の前にある石を抱く夏の眺めは悠大。 生けるものの如く絶えず変化する夏雲の中にあって、それを見ながらの時間は無心でいられるであろうか。 |
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花 夏蝋梅、姫芙蓉、蛇ノ目金梅 花入 朝鮮唐津徳利花入 朝鮮唐津の特徴である白濁が花入全体に流れていて、なかなか珍しいものでした。 白濁の流れの上にある黄色の夏蝋梅が床を明るく照らしておりました。 |
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風炉先 山水の図 釜 竹分肩衝筒釜 風炉 道安唐金風炉 水指 手桶 薄器 金魚 茶杓 大亀老師作 銘 瑞雲 茶碗 平(赤) 替 扇面地紙 山寺図 蓋置 青竹 建水 菊割 毛織 茶 金輪 小山園詰 菓子 水面 大阪屋製 菓子器 七宝透 |
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莨盆 竹手付き神代杉 火入 万暦魚紋 数茶碗 古曽部焼 |
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【参加した会員の皆様からの感想】 雨上がり、先生方に大きく抱かれるようなゆったりとしたお席に感動いたしました。 お二人の先生方の楽しそうな笑顔が、とても印象に残っています。(H.K) 今回のお席のテーマは「旅」そして「夏雲」だったのでしょうか。 おいしいお茶とお菓子、そして先生方のおもてなし誠にありがとうございました。(冨樫) |
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