和の学校仙台分校準備室「お茶を楽しむ会」
第51回例会のご報告

遅くなりましたが「お茶を楽しむ会」第51回例会が無事終了しましたのでそのご報告をいたします。



■ 平成22年2月7日(日)午前14時00分〜

■ 福島県いわき市  いわき市生涯学習プラザ 

■薄茶席 
       席主  裏千家 本田 宗昇 氏 
                  水野 宗町 氏

 久しぶりに福島県いわき市での例会です。
昨日はいわきでも珍しく雪が舞った一日でしたが今日は快晴です。
いわきに向うJR常磐線が強風のため一時停止となったため、いわき着が当初予定より2時間遅れとなり、最後のお席
に席入りすることができました。
いわき市在住の和の学校仙台分校会員の皆様方と一緒にお茶を楽しむことができました。

待合床  絵馬    高山山桜神社



 飛騨高山山桜神社の拝殿でお分けしていた絵馬で、訪れた参拝者に毎年お分けされているもので、各家々のガラス戸や室内のドアなどに貼り付けておくと福を招くといわれています。
大願成就、家内安全、大吉の文字が見えます。
本田先生は馬年生まれとのこと。
     

 

         
   莨盆   香狭間透    升

   火入   蓮池水魚図   足高染付





 火入は火に蓮池のお水という組み合わせで、陰陽の組み合わせということになるのでしょうか。

 


本席
床   了庵老師筆  徳不孤必有隣  



 徳は孤ならず 必ず隣り有り

 徳のある人は孤立することなく、必ずそれに賛同して人
が集まるという。
本席は皆様方への感謝の気持ちの床にされたとのこと。
席入されたお客様や弟子の高校生の生徒たち、そして朝
早くから生徒たちの着物の着付けや帯を締めてくださった
方々の徳に感謝したいという思いが込められていると、
席主の本田先生からお話をいただきました。



      花    白梅、西王母 

      花入  立鼓

      香合  宝珠








 花入れの鼓の胴は桜の絵が描かれています。
受けは空洞とのご紹介でした。
季節の先取りで梅と桜がありがたい。
香合を開けると中は宝尽しのおめでたいものでした。


  

 
 釜     姥口
 棚     寒雲卓     円能斎好 
 水指    瀬戸印判手
 薄器    鱗鶴面中次       
 茶杓     積応老師作  銘 吉祥
 茶碗    紅安南写          
   替     小岱焼
 蓋置     竹
 建水     唐銅餌畚
 

 御茶    蓬莱の鶴         井ヶ田園詰
 菓子     萌いづる          泉屋製
 菓子器  葡萄蒔絵足付四方


 莨盆    溜 手付小判形
 火入    九谷


  

 

 薄器は鱗紋の中に鶴が描かれていて、色艶もよくとても素敵なものでした。


 火入の内には豆字のように百人一首が書かれています。
表には歌詠み人の姿絵が描かれとても楽しいものでした。

 

 

 本田先生(前列一番左)は高等学校の先生です。
お点前やお運びをされたのは生徒の皆様方、お稽古の
時はいつも目を輝かせて取り組まれているとのこと。

次回のお席も楽しみでございます。


 【参加者の感想】

 最後のお席で和やかな雰囲気の中で席入りさせていただきました。
旧正月がテーマだったでしょうか、ありがたいお軸やおめでたいお道具組みで楽しまさせていただきました。 (S)

 本田先生から徳と福をたくさんいただいたような気がいたします。
今年一年いい年でありたいものです。
若い生徒の皆様方から元気をいただきました。(H)

 これから咲く梅や桜の花を拝見できて楽しむことができました。
お道具の一つ一つにも季節感があって、とても素敵な時間を過ごすことができました。(Y)

 いわきに行くまで長い時間がかかりましたが、お席に入ってからはあっという間の時間でした。
私にとっていわきはお茶の楽しみを発見できた地、いつ伺っても先輩方からいつもあたたかく迎えてもらっています。
本田先生とは初めてお会いいたしましたが、私まで声を掛けていただき嬉しゅうございます。
写真掲載についてもご了解をいただき、この場をお借りして御礼申し上げます。(冨樫)

   

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