和の学校仙台分校「お茶を楽しむ会」
第47回例会のご報告

「お茶を楽しむ会」第47回例会が無事終了しました。

そのご報告をいたします。



■平成21年6月21日(日)午前10時30分〜

■山形県寒河江市 臨川亭

■薄茶席 
       席主  裏千家 長沢 宗美 氏

待合床



  われもまたいにしえ人となりもせば

   かく語りてよ羽後のやまなみ  白蓮






                           



 このお茶会で柳原白蓮(びゃくれん)の歌に出会えるとは思いもよらなかったこと。
白蓮といえば明治、大正そして昭和の時代を生き「踏絵」をはじめ多くの歌集を出した情熱的で浪漫的な歌人です。
白蓮が九州を離れ秋田に宿泊されたとき、長沢先生のご主人がたまたまお会いし色紙に書いていただいたとご紹介がありました。
どんな思いでこの歌を詠んだのでしょうか、歌をよみながら白蓮の面影を偲ぶことができたのです。
この歌はネット上でも検索できませんでしたので、初めて世に出る歌になるのかもしれません。 最近では柳原白蓮といっても、ご高齢の方々や短歌を勉強されている方が知っているだけでしょうか。
しかし女性の自立が目覚しい今、再評価されているに違いありません。
この歌に出会えたことが一番の収穫、長沢先生に感謝でございます。
 


床    矢野一甫和尚筆   清流無間断 



   花    鳥足升麻、下野、夏椿
   花入   青磁
   香合   色紙重ね香合 船

   水指     膳所焼
   薄茶器   遠山蒔絵
   茶杓     銘 岩清水
   茶碗     唐津
    替     西山焼
   菓子     撫子
   薄茶     初緑

  

              
 
 仙台を出た時は大雨、関山峠越える頃には雨もあがり雲が流れるのがよく見えて、まるで墨絵を見ているような光景を楽しむことができました。寒河江市臨川亭に着いた頃には晴れ上がり暑く感じられたほどです。
お茶室から歩いて5分もすればさくらくぼ畑です。
 さくらんぼの収穫時期ということで、臨川亭も多くのお客様がお席に入られていました。
お席では佐藤前市長や大関先生ともお会いすることができました。いろいろとお話を伺うこともできましたこと、この場をお借りしまして感謝申し上げます。

初緑おいしゅうございました、さくらんぼ甘くておいしくいただくことができました。
来年のお席も楽しみでございます。(冨樫)



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