唐  紙

 


向こうむき兎



 これは町家好みの文様。
この文様は月と兎の合成文です。
兎は月の精とされ、不老不死の霊薬をつくという中国の伝説があります。



胡麻殻(ごまがら)


 武家好みの文様です。
胡麻畑を上からみた様子を意匠化したとされています。



吉祥草(きちじょうそう)


 茶方好みの文様です。
吉祥草は別名観音草とも呼ばれ、咲くことが稀なため、咲けば吉事があるとされていました。



影日向
(かげひなた)小桐


 公家好みの文様です。
明治時代の桂離宮修復の際、この桐紋が用いられました。



桜橘立涌
(さくらたちばなたてわく)


 唐紙は京都「唐長」さんのワークショップで実際に私が刷らせて頂いた文様です。
さまざまな唐紙や、製作の行程などもご紹介していきます。